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プログラマの能力は才能次第なのか?

ふたこぶラクダという有名な論文の中で人間の6割はプログラミングの才能を持っていないと結論付けています。プログラミングを学習した者は全く理解できない者、多少は理解できる者、完璧に理解できる者に分類されます。多少と完璧の間、ある程度理解できる中間層がほとんど存在しません。

つまり、プログラミングが理解できる人間とそうでない人間がはっきり別れているのです。しかし、プログラミングの才能がある=職業プログラマとしても優れている、という訳ではありません。まず、プログラマの仕事はソースコードに記述ばかりではありません。ソースコードの記述ならプログラミングの理解度が高い人の方が早く作業できるでしょう。しかし、システムデザインの設計のような全体像を考える作業も必要ですし、テスト、デバッグなどの手直しの作業もあります。

つまり、いくらプログラミングに秀でていてもデザインの設計が苦手なら、良いキャリアは積めない可能性があります。それにプログラマの仕事は30代40代まで続けられるものではありません。これは能力的な問題ではなく、金銭的な問題です。プログラミング作業に対する報酬はそれほど多くなく、若いうちならまだしも30代40代の給料だと厳しくなってきます。いくらプログラミングの才能があってもソースコードの記述しかしないなど仕事の幅を広げない人は、将来厳しい立場に追い込まれます。逆に言えばプログラミングが苦手でも仕事の幅を増やしていけば、長く働ける可能性が開けてくるのです。